セイテンウラバナシ

先日、僕もお手伝いさせてもらった「セイテン!〜帰ってきた孫悟空」のアーカイブが彩条晃平(かくかく)氏のサイト、レドラスタジオの方で公開されました!

 

「セイテン!」に関わらせてもらったのは、Worksのほうにしっかり書かせてもらっているし…作品解説でかくかくが僕についても触れてくれているので、僕の方からもウラバナシ的なお話をしてみようかなと思います。

割と最近の話なのだけど、色々忘れているようで色々思い出しながら書いていますw

 

まず、何故僕がこの作品に関わっているかというと、まぁ…成り行きと腐れ縁です。

かくかくと僕との関係は、ページのリンクにある通り制作仲間兼、喧嘩友達という感じで…気がついたらアドバイザーと勝手に役職名がつけられていましたw

なので、何だかんだ「悟る!斉天少女」の時代…いや、多分もっと前から制作過程を見させてもらっています。多少、かくかくの前作「宙ヶ丘スターリング☆ストーリー」に協力していた時と混同してるかも。

 

僕はアドバイザーということで、どんな事をしていたかというと…かくかくが送ってきた原稿を読んで、褒めたり文句を言う係です!

うわぁ、こう書くとめっちゃ嫌なやつだ💦

…まぁ、実際そんな感じで喧嘩もいっぱいしました。いつも通りだけどw

それで、何だかんだ1年間ぐらい制作をお手伝いさせてもらって…

タイトルが現在の「セイテン!」に変わった時ぐらいにキャラクターデザインのリファインの方もさせてもらう事になったと記憶しています。(絵はあまり描けないはずだが)

たしか、「完結したら、好きにキャラを使用していい」みたいな謎の対価をもらった気がするw

じゃあ今度、イラストを描かせて貰おうかな(絵はあまり描けないはずだが)

 

ということで、「セイテン!」という作品では、僕主導でクリエイティブな事をしたことはほぼ無いです。

でも、この作品には僕自身大分影響を受けたし、大分影響を与えたかなと思っています。

やっぱりそれは、かくかくの「斉天少女」「セイテン!」と僕がシナリオを担当した「サイコネクト!」「サイコネクトデイズ」の制作時期が重なっているのが大きいかなぁと思います。

 

かくかくが作品解説で言っている通り、「セイテン!」と「サイコネクト!」は似ている部分が多々あります。

特にキャラクターの配置や設定がそっくりなんですよね。中性的な男主人公(信二郎/アイナ)、ハイテンションな女性相棒(ゴクウ/ユーク)、おっとりした優しいヒロイン(千手/ヒトミ)。

あとは、1話完結にこだわった点も似てる。

 

これは…まぁ、当然といえば当然なんですよね。かくかくとはそれまでにも、何作も一緒に物語をつくってきたし、世代も学ぶ環境も同じ、シナリオの書き方を学んだ先生も同じ、趣味も同じ界隈。そりゃ、お互い作風が似てきますわな!

 

ただ、ほんの少し「サイコネクト!」の方が企画の始動が早かったので、似たフォーマットで「セイテン!」の方がキャラクターが上手く動いていたりすると正直悔しかったw…僕もこうすればよかった!ってね。

セイテンでは、信二郎、ゴクウの主人公二人とヒロイン千手との距離感の取り方がうまい具合に出来ていて…サイコネクトではその辺りが上手くいってなかったから、めちゃくちゃ羨ましかったです!

 

セイテンはウルトラシリーズのフォーマットにかくかくの価値観を落とし込んでいったような作品だけど…

サイコネクトは元々ウルトラシリーズのフォーマットの素晴らしさを物語として表現するのが目的だったので…もしサイコネクトの影響を受けてセイテンが誕生したのだとしたら、それは嬉しい!

1話完結のすっきりとした話のつくりは、セイテンの持ち味になっていたらと思うので。


一方僕はセイテンの反動か、逆にフォーマットに縛られずに物語を展開する実験作品「サイコネクトデイズ」を作り始めたり…お互い影響を受けまくりですねw

 

でもやっぱり、僕がセイテン!で一番評価したいのはかくかく自身もそう言っているけど

…サブキャラクターの美奈子さんという存在。

かくかくのトラウマを詰め込んだような存在で、主人公信二郎の為ならば、どこからからともなく包丁を取り出し暴走する所謂ヤンデレキャラ。

 

現実にいたら、絶対にかかわりたくないし、嫌なんだけど…本当に魅力的なキャラクターだったと思う。

彼女をサブレギュラーにゴリ押ししたのは僕ですw

 

たしか、美奈子さんは元々単発キャラクターのはずだったんだけど…僕が、その個性の強さに魅せられてしまって。

これは絶対にかくかくにしか、書けないキャラクター。単発にしてのはあまりに惜しいキャラクターだったんです。

 

美奈子さんのキャラクターはリアルとファンタジーの境界線のギリギリをうまく責められていて、「こういう子いるわー」と「こんなのありえねーよ!」の匙加減がすごく上手く行っているかなり美味しいキャラでした。

劇中で1番活き活きしてたよ。

素で、ぜんぜん意識せずに、これが書けるかくかくは凄い。かくかくはこの系統のキャラクターをもっと書くべきだと思う!

実際にこんなことされたら嫌なんだけど…俯瞰して見る分には見ていて面白くて、どこか憎めない、いいキャラに育っていたと思います。

 

多分それは、美奈子さん捩じくれまくった行動の根底には、信二郎への真っ直ぐな想いがあったから見ていて変な不快感は、なかったし…むしろ愛されるキャラクターが生まれたんだと思う。

多分、これは同時期のウルトラマンオーブのジャグラスジャグラーにも通じる部分があるんだと思うんだけど…僕には書けないものなので、かくかくには是非武器として今後どんどん活かして頂きたい!!

 

そして…最後に告知。

現在、かくかく…彩条晃平もとい、いや。

これは…「もとい」より「あらため」が正しいかもしれないな。

 

現在、彩条晃平あらため、彩条あきら先生と合作で「サイコネクト!」の世界観を用いた新作ノベル作品を作っています!

彩条あきらはかくかくの新ペンネーム。

ペンネームの変貌は、作風に一体何を及ぼすのか!?

お互いの持ち味を活かして、また仲良くケンカしながら面白くいものが作れたらいいなと思っています。

テーマは「怪奇」。怪獣大好きな二人が放つ狂気の物語をお楽しみにください╰(*´︶`*)╯♡