サイコネクト!総括、そしてデイズへ
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「サイコネクトデイズ」の連載開始に向けて最新情報Twitterのほうで前作「サイコネクト!」の見どころを毎日紹介しています。
こちらでは制作の裏話的なものを描いていきました!前回まではコチラ
今回で最終回。
「サイコネクト!」のシリーズとしての総括と...デイズを始めとした今後の展開についてをお話していきます。
これから下はネタバレ全解なので本編を見てから是非!
↓
なんでこの作品を作ろうと思ったのか...それを中心に話していきたいと思います。
サイコネクトは卒制のグループ作品として制作しましたが、 実はもともとは僕一人で作るつもりでした。
以前制作していたD.H.シュトラーゼシリーズでいろいろな役職に就いた経験を生かして、メディアミックスありきのストーリーものを作ろうと考えていたのです。
一生に一度の卒制作るからには大好きな物、「怪獣」を題材にした作品にするのが自分の中で大前提でした。悩みに悩み、制作開始の半年以上前には候補を3つに絞っていきました。
そのなかの一つが青春もの×巨大ヒーロー...現在の「サイコネクト!」に近い企画です。
候補だったうちの1つはリサイクルできるかもしれないのでいえませんが、もう一つについてはちょっとだけお話ができます。
「ウルトラマンからウルトラマンを引き算する」という捻くれたコンセプトのオムニバス作品でした。
ヒーローが存在しない世界けど怪獣や対怪獣組織は存在する世界の話です。
より「怪獣」にスポットを当てた作品にしたかったのです。
実は...最初はサイコネクト!ではなく、こちらの企画を制作するつもりでした。
プロットも何本か書いたのですが...ヒーローがいないと、ケリをつけるのがすこぶる大変だなと思い知らされました...
それが、原因で企画を見直し始めます。
この企画での最終回は防衛チームの主人公が「何故TVの怪獣ものにはヒーローが出てくるのに、この世界にはヒーローがいないんだろう」と思い悩み、最終的に主人公自身がデウス・エクスマキナとなって物語を締めくくる話でした。
...むしろこの話のテーマをシリーズ全体のテーマとしてもっとわかりやすい話に盛り込んだほうが面白いんじゃないか?
とそう思って、企画がシンプルだった青春もの×巨大ヒーロー...現在の「サイコネクト!」...現在の「サイコネクト!」に近い企画を巨大ヒーロー=「デウス・エクスマキナ」の魅力を伝えるという目的を盛り込んでいくという方向にシフトしていったんです。
青春もの×巨大ヒーロー...な企画は実は高校生ぐらいから妄想していて「ユーク」というキャラ名もそのくらいから存在はしていました。それ故に発想の根本がふわふわしていて子供っぽく、既に似たコンセプトの作品も制作する前までにいくつか制作されていたので、3つの候補から外す方向で考えていました。
しかし、キャッチーさでは他の企画よりキャッチーでしたし、思い入れもありました。
企画のキャッチーさで固いテーマを包み込む形で作品をつくることにしたのが「サイコネクト!」の企画です。
企画が固まってからは思いかけず健一くんとRe;yonくんが制作チームのメンバーとなり、多くても5話程度に考えていた話数がまさかの全12話に、大ボリュームの作品にすることができました。
それから先のウラバナシは...前回までに話してきたことになります。
ここからは自己賞賛、反省会パート。(その下にデイズの先行情報も書くので、めんどい人は読み飛ばしてください)
まず、テーマの「デウス・エクスマキナ」。これをしっかり物語組み込むことはできたんじゃないかなって思ってます。ヒーローものの物語の中で、その物語の構造を語るなんてメタメタしい表現をしましたが斬新だったんじゃないかなと。各エピソード一部を除いてなるべく巨大ヒーロもののフォーマットから外れない様に作ったのも正解かなと思ってます。
この通り狙い通りのヒーローは描けました。...ヒーローは。
対して怪獣の方は、魅力的に描けたなと思うやつもいれば...物語を動かすためだけの道具にしてしまった感じのする怪獣も何体か出してしまいました。
また、デザインはしたもののスケジュールの都合で画像化できなかったり、ガロガスとスルーク人以外の怪獣は基本的に1カットのみしか登場が出来ていません。
「デウス・エクスマキナ」の物語の構造では怪獣は「主役」でなければいけません。
もっと魅力的にする必要があったのです。ここをおろそかにしてはいけませんでした。
これは大きな反省点だなと思っています。
そうして、本作では怪獣に並ぶぐらい重要な要素だった人間側のキャラクターたち。
ユーク、アイナ、ヒトミ。声優さんやグループのメンバー等のおかげで生き生きしたキャラクターを作ることが出来ました。
特にボイスドラマではそれぞれのキャラの魅力、キャラらしさ、僕らしさが存分に出せたんじゃないかなと思ってます。僕にとってボイスドラマは最高の宝物です。
しかし、構成的に活躍できない部分も多く、登場頻度が偏ってしまったり、キャラ同士の絡みが極端に少なくなってしまったり、キャラクターの魅力を十分に生かせてない面もありました。
これも大きな反省点ですね。
他にもいろーいろ誇りたいこと、懺悔したいことはありますが、この辺で切り上げて今後の展開についてです。
トップにも貼ってあるように、
現在「サイコネクト!」シリーズの新作
「サイコネクトデイズ」
を制作中です!!
中旬には第一コンテンツが公開予定です!
「デイズ」のほうでは上記の良かった点、反省点を大きく踏まえた作品を目指しています。
しかし、「デイズ」はサイコネクトの続編でもスピンオフでもない「アナザーストーリー」。
サイコネクトと同じ世界観、キャラクターでも全く別の方向へ物語を飛ばしていきます。
構想として第2部まで考えておりますが、今のところは第一部の制作に専念しています。
第一部のサブタイトルは
「僕の隣のズレた日々」
以前Twitterで「デイズでさらにサイコネクトの世界が広がります!」なんて呟きましたが…あれはウソですw
さらに縮まります。でも、ぐーんと深くなるはず。
そして前よりもきつーいルールを作りました。最後まで見て見れた方にはルールがわかるカラクリです。
そんなわけで、サイコネクトの何倍も捻くれてるサイコネクトデイズをよろしくお願いします!